ジョンソン英首相、コロナ規制解除の4週間延期を発表

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英国のジョンソン首相。新型コロナウイルスの感染拡大を抑える規制措置の解除を4週間延期すると発表した/Hollie Adams/WPA Pool/Getty Images

英国のジョンソン首相。新型コロナウイルスの感染拡大を抑える規制措置の解除を4週間延期すると発表した/Hollie Adams/WPA Pool/Getty Images

ロンドン(CNN) ジョンソン英首相は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑える規制措置の全面解除を、予定していた今月21日から来月19日へ、4週間延期すると発表した。

英国では新型ウイルスワクチンの接種が順調に進み、すでに成人の半数以上が2回の接種を完了した。しかしジョンソン氏はインド型変異株(デルタ株)が広がっていることを理由に、解除の延期を決めた。

ジョンソン氏は首相官邸での記者会見で、「今はアクセルを緩める時。ここで慎重になれば、今後4週間のうちにワクチンを数百万人に接種し、何千人もの命を救える可能性がある」と強調した。

英国ではデルタ株の感染が前週比7%増の勢いで拡大している。予定通りに規制を解除すれば、入院患者が昨年の「第1波」のレベルまで増える可能性も指摘されていた。

イングランド公衆衛生庁(PHE)が14日に発表したところによると、英国内で使われている主なワクチンを2回接種した場合のデルタ株に対する有効性は、英アストラゼネカ製が92%、米ファイザー製が96%。

ワクチンを1回だけ接種した場合、デルタ株への有効性は英国型変異株(アルファ株)に比べて17%下がるが、2回接種後はほとんど差がないと報告された。

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