イラン外相に同行の記者、スウェーデンで「亡命」申請

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イランのザリフ外相に同行した国営メディアの記者がスウェーデンで亡命申請/ATTA KENARE/AFP/AFP/Getty Images

イランのザリフ外相に同行した国営メディアの記者がスウェーデンで亡命申請/ATTA KENARE/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) イランのザリフ外相のスウェーデン訪問に同行した国営メディアの記者が、現地で「亡命」を申請していたことが28日までに分かった。

イラン保守強硬派系のモジ通信に所属していたアミル・トヒド・ファゼル記者がスウェーデンの公共テレビSVTに語ったところによると、テヘランの同僚から連絡が入り、イラン当局の捜査官が逮捕状を持って事務所に来たとの知らせを受けたため、亡命申請を決意したという。

ファゼル氏は最近、イラン政府高官のうち米国や英国、カナダなど、政府が敵対国とみなす国の市民権や永住権を持っている人物のリストを公開していた。

同氏は匿名の国会議員から多数の名前が記載されたリストを入手し、そのごく一部を公表したと話す。これに対してイラン政府から、法的措置を取るとの正式な通告を受けていたという。

CNNはイラン当局にコメントを求めたが、返答は得られていない。

スウェーデン外務省の報道官はCNNに、この件については承知しているがイラン側とは話し合っていないと述べた。

亡命問題を扱う移民庁は、ファゼル氏が21日に居住権の申請を出したことを認めた。亡命が目的かどうかは公表できないとしている。

同氏はSVTとのインタビューで、ザリフ氏一行には警備員48人が随行していたため、逃げ出すのは容易でなかったと話した。また、妻が職場から解雇され子どもが学校での手続きに苦労するなど、「家族がとてもつらい目に遭っている」と訴えた。

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