軍がデモ隊を弾圧 35人死亡、数百人負傷 スーダン首都

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軍がデモ隊に発砲、死傷者 スーダン

(CNN) スーダンの首都ハルツームで3日、抗議の座り込みをしていた市民らが、デモを解散させようとしたスーダン軍に銃撃され、デモ隊の少なくとも35人が死亡、数百人が負傷した。現地の医療組合CCSDが明らかにした。

CCSDによると、死者の中には8歳の子どもも含まれる。負傷者は116人以上がハルツーム市内の複数の病院に搬送され、重傷者は手術や集中治療を受けている。

一方、スーダン軍は関与を否定。同国司法長官は、捜査のための委員会を組織したと発表した。

目撃者がCNNに語ったところによると、警察や政府系の民兵組織で構成する治安部隊がデモ隊を実弾で銃撃した。治安部隊が棒で殴りかかる様子も撮影されている。スーダン軍は4月11日以来、デモ隊の強制排除に乗り出していた。

CCSDもフェイスブックを通じ、死傷者は実弾に当たったと伝え、犠牲者が搬送された病院は治安部隊に包囲されたと伝えている。

これに対してスーダン暫定評議会の報道官は、座り込みのデモ隊を軍が強制排除したとする情報は否定し、治安部隊による取り締まりは近くの「危険地帯」で行われた集会に対して行われたと説明した。

現地にいる複数の関係者によると、3日にはスーダン国内でモバイルインターネットが使えなくなった。一部のサービスは後に復旧したが、接続は断続的に途切れ、速度も低下しているという。

反対派は主にソーシャルメディアを使ってデモ参加者を募り、今年4月にバシル大統領を失脚に追い込んだ。以後は暫定軍事評議会に対しても反対を続け、ハルツームでは国防省前をはじめとする目抜き通りにデモ隊が集まっていた。

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