ISIS、パルミラの世界遺産を再び破壊 円形劇場など

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ISISからシリアの歴史的遺産を救う

(CNN) 内戦下にあるシリアの文化財・博物館局は20日、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が制圧するシリア中部にある都市遺跡のパルミラでローマ帝国時代にさかのぼる円形劇場の一部が破壊されたと報告した。

声明で、最新の衛星画像で確認したとしている。ISISによる意図的な破壊行為で「4面門」や劇場に相当な被害が出たとしている。

破壊行為が発生した正確な日時は不明だが、新たな衛星画像は今年1月10日に撮影されていた。

シリアの国営メディアは、ISISがパルミラで19日、民間人12人を処刑したとも伝えた。

パルミラはシルクロードの隊商都市で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されている。ISISは2015年5月に攻略して遺跡の一部を破壊するなどしたが、アサド政権軍が昨年奪還。しかし、同年12月の政権軍の撤収後、ISIS戦闘員4000人以上が戻り、再び支配下に置いていた。

パルミラ市議会の報道担当者はCNNの取材に応じ、ISISの破壊行為を非難すると共に、ISISを駆逐した政府軍が治安維持が確保されていない段階でパルミラから撤退した判断も批判した。

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