アルカイダ系AQAPの2幹部、欧米への攻撃呼び掛け

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米国を標的にした爆弾テロに関与したとされるイブラヒム・アシリ容疑者=イエメン政府

米国を標的にした爆弾テロに関与したとされるイブラヒム・アシリ容疑者=イエメン政府

(CNN) イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の幹部2人が最近、相次いで欧米への攻撃を促すメッセージを発したとみられる。米当局者らはAQAPをアルカイダ系で最も危険な組織と位置付け、警戒を強めている。

1件目のメッセージは、AQAPで爆弾製造を指揮するイブラヒム・アシリ容疑者が書いたとされる書簡の形で浮上した。書簡には「米国に対し、国内外から攻撃を加えよ」、「まずは米国からだ」などと書かれている。

アシリ容疑者は、下着爆弾を使った2009年の米デルタ航空機爆破未遂や、プリンターのカートリッジに爆弾を仕込んだ10年の米貨物機爆破未遂などで主要な役割を果たしたとされる。09年にサウジアラビアのテロ対策責任者が狙われた爆弾テロでは、自爆犯となった自分の兄弟の体内に埋め込む爆弾を製造した。

同容疑者には500万ドル(約6億2000万円)の懸賞金がかかっている。本人が書簡を書いたのが事実とすれば、配達人や電子データなどから居場所をたどれる可能性があると、専門家らは分析する。

一方で、もし書簡が本物ならば、これまでめったに声明を出すことがなく死亡説が流れたこともある同容疑者の生存を裏付ける証拠になるとの指摘もある。

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