プーチン大統領 「対ロシア制裁はイタリア経済に損失」

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ロシアのプーチン大統領。同国への制裁はイタリア企業にも打撃を与えると指摘した

ロシアのプーチン大統領。同国への制裁はイタリア企業にも打撃を与えると指摘した

(CNN) ロシアのプーチン大統領は11日までに、訪問先のイタリアで同国のレンツィ首相と会談した。会談後プーチン大統領はメディアに対し、ロシアを標的とした欧米による制裁はイタリア経済に大きな損失をもたらすと述べた。

プーチン大統領は、ロシアとイタリアの貿易は制裁によって激減したと指摘。ロシアでは400社に及ぶイタリア企業がビジネスを行っているが、制裁のせいで利益を手にできないでいるとの認識を示した。

ウクライナ問題をめぐってプーチン大統領とレンツィ首相は、停戦合意で定められた条件の全面履行が重要だという点で一致した。2月にベラルーシの首都ミンスクで行われた協議に基づき、ウクライナ政府と親ロシア派の間では停戦合意が成立している。

またプーチン大統領はローマ・カトリック教会のフランシスコ法王とも会談。ローマ法王庁(バチカン)のロンバルディ報道官によれば、法王はプーチン大統領に「平和の天使」が彫られたメダルを贈った。「正義に基礎を置く連帯と平和の世界をともに築いていこう」との思いが込められているという。

一方、プーチン大統領は法王に、モスクワの救世主ハリストス大聖堂を描いた刺繍(ししゅう)を贈った。

ロンバルディ報道官によれば、法王と大統領は50分間にわたり会談。イラクとシリアにおける武力紛争やウクライナ問題について話したという。

だがウクライナのカトリック教徒からは、フランシスコ法王への怒りの声も上がっている。和平の模索を優先するあまり、ウクライナにおけるロシアの行為を非難しなかったというのがその理由だ。

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