聖職者らが性的虐待か、法王に被害訴える手紙届く スペイン

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フランシスコ法王。手紙を受け取った後、被害を訴えるよう男性に促したという

フランシスコ法王。手紙を受け取った後、被害を訴えるよう男性に促したという

マドリード(CNN) スペイン南部グラナダでカトリック教会の聖職者3人と宗教担当の高校教師が性的虐待の容疑で逮捕された事件で、現地の裁判所は26日、4人全員の保釈を認めた。首謀者と見られる聖職者は保釈金を支払った。

米紙ボストン・グローブによれば、フランシスコ法王は前日の25日、この事件について「真実は真実であり、隠してはならない」と述べたという。法王はまた、若い男性から被害を訴える手紙を受け取っていたことや、8月にこの人物と電話で話したことを明らかにした。

法王は「(手紙を)受け取って読んだ。私はその人に電話をして、あした、司教のところに行きなさいと話した。私は司教が仕事に着手し、捜査を行って(事件の処理を)進められるよう手紙を書いた」と明らかにした。

スペインのメディアによれば、被害者とされる男性の手紙と、この男性への法王の電話が、事件が闇に葬られることを防ぐのに大きな役割を果たしたという。男性は被害を受けた当時10代で、教会でミサの手伝いをしていたという。

被告4人の弁護士はCNNに対し、被害を訴えている男性と全員が面識はあるものの、容疑は否認していると述べた。

スペインのカトリック中央協議会によれば、3人の聖職者が一度に逮捕された今回の事件は、教会関係者による性的虐待事件としては同国では過去最大規模。

グラナダの大司教ら聖職者たちは23日、「教会の罪、われわれの間で起きた、またはその可能性のあるスキャンダルについて許しを請う」として大聖堂の床にひれ伏し、謝罪の意思を示した。

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