米調査団がイラク北部の山中に、少数派数千人が動けず

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米調査団がイラク北部の少数派視察

バグダッド(CNN) 米国務省と米軍関係者で構成される調査団が14日までに、イラク北部シンジャルの山中に入り、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」に包囲され、身動きが取れなくなっているクルド系少数宗派ヤジディ教徒の状況を視察した。

その結果、現地で身動きがとれなくなっているヤジディ教徒の人数は当初の想定よりも大幅に少ないことが分かった。米国務省のブレット・マクガーク次官補代理は13日、当初は数万人が山中にいると見られていたが、実際は数千人規模だと述べた。大規模な救出作戦が行われる可能性は低いという。

ヘーゲル国防長官は12日、イラク北部における人道的危機の状況を見極めるために軍事顧問129人を派遣したことを明らかにしていた。

米国防総省のカービー報道官によると、その調査活動の一環として、米国務省と軍事関係者約20人の調査団がシンジャルの山中に入り、ヤジディ教徒たちの人数や健康状態などを調べたという。

カービー氏は「現地に残っているヤジディ教徒たちの状況は当初の想定よりも良好で、われわれが投下した食料や水も行き届いている」とし、人道的な食料の投下やイスラム過激派に対する空爆の効果があったと示唆した。

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