シン・フェイン党首を釈放、42年前の殺人で拘束

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釈放となったシン・フェイン党のアダムズ党首

釈放となったシン・フェイン党のアダムズ党首

(CNN) 英国・北アイルランドの警察は4日、42年前の女性殺害事件に関与した疑いで拘束していたシン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首(65)を釈放した。

シン・フェイン党は北アイルランドと隣国アイルランドの議会に議席を持つ野党。北アイルランドで1960年代から30年以上にわたり、英国からの独立闘争を展開したカトリック過激派「アイルランド共和軍(IRA)」の政治組織だった。アダムズ氏は、1998年に成立した北アイルランド和平の立役者の1人となった。

同氏の容疑は、IRAが72年に英軍のスパイと疑われる女性を拉致、殺害した事件に関与したという内容。同氏は先月、事件についての取り調べに応じると表明し、30日に自主的に出頭して拘束されていた。

アダムズ氏は釈放直後の記者会見で「事件にはなんの関係もない」と、改めて無実を主張。「私の思想や党の方針に反対する者がいることは承知している」としたうえで、「われわれの社会が取るべき道はただひとつ、前進するのみだ」と述べた。

警察が同氏を拘束した背後には、今月予定される欧州議会選に向けた政治的動機があると指摘する声も上がっていた。

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