登山隊の撤退相次ぐエベレスト 雪崩事故の影響で

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エベレストが正式に閉山されたわけではなく、シェルパが全員一致で登山中止を決めたわけでもない。中止の理由は「事故の犠牲になった仲間の喪に服すべき」「神の怒りに触れる」「政府から提供される保険や子女への奨学金が不十分」「事故以降も雪崩が多発していて危険」――と、立場によってさまざまだ。

だがいずれにしても、シェルパの助けなしでエベレストに登るのは、よほどのベテランでない限り不可能に近い。

ネパール政府にとって、毎年このシーズンに登山者から徴収する約300万ドル(約3億円)の入山料は、貴重な収入源だ。政府は登山の続行を奨励する立場を示し、今年断念した登山者については入山許可を今後5年間有効とする措置を発表した。

だが撤退を余儀なくされた韓国人男性は、「エベレスト登山には2カ月かかり、長期間家を留守にすることを妻に認めてもらわなければならない。次回は説得できるかどうか」と悲観的な表情で語った。

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