パナマで拿捕の北朝鮮船が出港、キューバへ

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拘束された北朝鮮籍の船=TVN Panama提供

拘束された北朝鮮籍の船=TVN Panama提供

(CNN) キューバから無申告の戦闘機やミサイル部品などを積載した北朝鮮船が昨年7月、パナマ運河で拿捕(だほ)された問題でパナマ外務省は15日、同船がキューバに向けて出港したとの声明を発表した。

パナマ当局は先に乗組員35人のうち32人の釈放を決定。パナマからの出港は、国際赤十字が32人の体調は航海に耐えられると判断した後に決まったという。ただ、船長、一等航海士や政治担当要員の3人はパナマに残り、武器密輸の罪に問われる見通し。

パナマ当局は昨年7月、同船「チョンチョンガン」が砂糖が入った数千袋の下にミグ戦闘機の部品、対空システムや爆発物を隠しているのを見付け、拿捕に踏み切っていた。

同国政府は当初、パナマ運河の安全保障を損ねたとして罰金100万米ドル(約1億200万円)の支払いを求めたが、その後、約70万ドルに減額していた。パナマ運河公社によると、北朝鮮は同運河の通行規則違反の罰金として70万ドルを支払った。

キューバ政府は戦闘機部品などについて旧式の兵器であり、北朝鮮で修理を終えた後、引き取る予定だったと説明していた。これに対しパナマ政府は、国連が核兵器開発疑惑を受けて北朝鮮に科す武器禁輸に違反する行為と主張していた。

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