独自スタイルを築きつつある正恩氏 父親の影と決別か

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2011年12月に行われた故金正日総書記の国葬。正恩氏は独自のスタイルを打ち出しつつあるようだ

2011年12月に行われた故金正日総書記の国葬。正恩氏は独自のスタイルを打ち出しつつあるようだ

スイスへの留学経験があり欧米文化にもなじんでいる正恩氏だが、一部の北朝鮮専門家は、正恩氏が、正日氏や、祖父で北朝鮮を建国した金日成(キムイルソン)国家主席ほどの絶対的な権力は保持してはいないと見ている。

韓国・延世大学の政治学教授ムン・チュンイン氏は、党・軍・国家全体を正恩氏が支配出来ているのは、叔父の張成沢(チャンソンテク)氏や、張氏の妻で叔母の金敬姫(キムギョンヒ)氏、金一族の腹心の崔竜海(チェリョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長などの助けがあるためであり、統治というよりも君臨しているようだと指摘する。

一方で、まだ30歳前後とされる正恩氏は、妻の李雪主(リソルジュ)氏と遊園地でアトラクションに乗る姿が放映されるなど、ソフトで愛想の良いスタイルを打ち出している。正日氏の時代には考えられなかったことだ。

指導者時代に短い演説が一度放映されただけだったとされる正日氏とは異なり、正恩氏は、公の場での発言にも積極的なようで、昨年4月の平壌での演説では、国民生活の困窮にまで言及し、その解決を約束している。

アジア・太平洋問題を専門とする研究所の創立者ジャスパー・キム氏は、「グーグル世代」である正恩氏は、国際社会に対する発信が様々な国益にとって重要であることを認識していると説明する。

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