バレンタインに「10億人」集会、女性への暴力根絶訴え

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(CNN) バレンタインデーの14日、10億人の女性が立ち上がって暴力の根絶を目指そうというキャンペーン「ワン・ビリオン・ライジング」のイベントが世界202カ国で開かれた。

同キャンペーンはダンスや集会を通じて被害の実態を訴え、世界の女性や男性の連帯を促す狙い。「ワン・ビリオン(10億)」の名称は、国連の統計で世界の女性の3分の1に当たる10億人の女性が、暴力を受けたりレイプされたりした経験を持つという実態に由来する。女優のジェーン・フォンダさんなどの有名人も賛同している。

イスラエルのテルアビブでは、スカート姿の男女が映画館でダンスを披露した。観客の31歳の女性(31)は、自分を含めてほとんどの女性がセクシュアル・ハラスメントを経験していると話し、こうしたキャンペーンは、男女間でこの問題を話し合うきっかけになると期待を寄せる。

米国では下院での再承認に注目が集まる女性に対する暴力禁止法(VAWA)に関する集会が開かれ、パティ・マレー上院議員(民主党)はツイッターで再承認を呼びかけた。

アフガニスタンの女性グループは横断幕を掲げてカブール市内をデモ行進した。活動家の女性はロイター通信の取材に対し、「私たちはあらゆる種類の暴力を目の当たりにしてきた。アフガンの女性は人身売買され、レイプされている。あらゆる立場の女性の自由を求める」と語った。

フィリピンのケソン市で開かれた集会に、ピンクや赤の衣装に身を包んで参加した男性(28)は、この問題は男性にも関係があると語り、「女性の完全な自由がなければ、不平等や貧困、暴力の問題から社会を解放することはできない」と訴えた。

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