論文盗作で博士号剥奪のドイツ教育相 大学相手に訴訟の構え

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ドイツのシャバン教育相

ドイツのシャバン教育相

(CNN) ドイツのデュッセルドルフ大学は7日までに、シャバン教育相の博士論文に他人の論文からの盗用があったとして、同氏の博士号をはく奪することを決めた。

シャバン教育相は盗用疑惑を一貫して否定、辞任する意向も見せていない。弁護士によれば教育相は、大学を相手に訴訟を起こす構えだという。

シャバン教育相は大学で教育学、哲学、カトリック神学を研究し、優秀な成績で博士号を取得した。その後、カトリック教会で教育に携わってきた。

問題は昨年4月、インターネット上で、シャバン教育相が1980年に書いた博士論文に他人の論文との類似点が多いことを指摘するブログが登場したことに始まる。

教育相に博士号を授与したデュッセルドルフ大学は「人間と良心――現代における良心の形成に関する基礎、必要性、困難に関する研究」と題された学位論文には借用部分が多すぎると判断。「自分で生み出したわけでもない知的成果を自分のものだと故意に主張した」と指摘、博士号を無効にすることを決めた。

メルケル政権で、論文盗作スキャンダルに見舞われた閣僚はシャバン教育相が2人目。2011年5月には当時のグッテンベルク国防相が、やはり博士論文で他人の書いた文章を盗用していたことが発覚、辞任に追い込まれている。

ドイツのメディアによれば、シャバン教育相はこの時、グッテンベルク氏を激しく批判したという。

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