カタール首相、シリア政権による「壊滅戦争」を強く非難

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(CNN) カタールのハマド首相兼外相は30日、シリアで4日間の停戦が失敗に終わったことを受け、シリア政権は自国の国民に対して「壊滅戦争」を仕掛けていると強く非難した。国営メディアなどが伝えた。

カタール通信によると、ハマド首相は国際社会のシリア情勢への対応にも批判の矛先を向け、「シリアで起きているのは内戦ではなく大量虐殺であり、壊滅戦争だ。シリア政府と国際社会が殺害を容認している」と述べた。

シリアでは国連とアラブ連盟の特使を務めるブラヒミ氏の調停で、イスラム教の宗教行事「犠牲祭」の期間中となる26~29日の停戦で政府と反体制派が合意。しかしその後も戦闘はやまず、停戦は実現しなかった。

ハマド首相は、「シリア政府は停戦に応じると発表したが、同時に事が起きれば軍が対応するとも発表した。この文言からも、停戦など存在しないことは明らかだった」と語り、「どうすれば解決できるか、シリア国民が何を望んでいるかは誰にでも分かる。現状はすべて時間の無駄であり、時間稼ぎをしている間にシリア国民が殺され、インフラが破壊される」と指摘。アラブ諸国の間ではシリア危機に対する認識が広がる一方で、米大統領選挙の結果が出るまでの「まひ状態」により、行動が阻まれているとした。

シリア内戦の犠牲者を記録している団体によると、今回の停戦期間中も407人が死亡している。

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