ソマリア議会、新首相を承認 治安確保が課題

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モガディシュ(CNN) アフリカ東部ソマリアの議会は17日、アブディ・ファラ・シルドン氏の首相就任を賛成多数で承認した。

シルドン氏は隣国ケニアで貿易業を営んでいた経済通。今月に入り、マハムード大統領から首相に指名された。議会でシルドン氏は、新政府は治安を確保しテロや海賊と戦うためにさらなる努力をすると誓った。

ソマリアでは1991年に内戦が勃発。その後暫定政府が樹立したものの、実効性のある正式な中央政府はこの21年間存在しなかった。だが今年に入って暫定憲法が採択され、議会が発足。9月には新大統領が選出された。新首相は今後、組閣作業に着手する。

だがソマリアでは国土の一部がまだ無政府状態だ。アフリカ連合(AU)の平和維持部隊とソマリア国軍は、南部を支配するイスラム武装勢力シャバブの掃討作戦を実施。シャハブは首都モガディシュに続き、最近では港湾都市キスマヨからも撤退した。AU部隊と国軍の支配地域が広がるなか、国民生活は徐々にだが平穏を取り戻しつつある。

16日、国連のソマリア担当特使オーガスティン・マヒガ氏は、「9月末にシャハブの拠点キスマヨが陥落したことは、紛争における決定的なターニングポイントだった」と述べるとともに、シャハブから解放された地域の治安や安定を維持することが今後の課題だと指摘した。

またマヒガ氏は国際社会に対し、AUの平和維持部隊によるソマリア沿岸部の治安維持活動への支援を呼びかけた。商業の活性化のほか、シャハブの補給路を断ち、海賊行為を防止するためにも欠かせないためだという。

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