米下院、国土安全保障長官の弾劾否決 共和党指導部に打撃

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米下院、国土安全保障長官の弾劾を否決

(CNN) 米下院は6日、マヨルカス国土安全保障長官に対する弾劾(だんがい)訴追決議の採決を行い、214対216の僅差(きんさ)でこれを否決した。政治的理由で弾劾を推し進めていた共和党の指導部にとっては大変に屈辱的な結果となった。法学者らは弾劾に対する異議を唱えていた。

投票ではケン・バック議員(コロラド州選出)、マイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)、トム・マクリントック議員(カリフォルニア州選出)の3人の共和党議員が民主党に賛同し、弾劾への反対票を投じた。共和党のブレーク・ムーア議員(ユタ州選出)は投票を拒否した。これにより下院共和党は再度採決を提起することが可能になる。

下院共和党は、マヨルカス氏が南部国境の問題への対応で複数の重大な犯罪及び軽罪を犯していると主張。弾劾に向けた準備を進めてきた。しかし複数の憲法の専門家からは、弾劾を実現するだけの証拠がないとの指摘が出ていた。

閣僚が弾劾されるのは極めて異例で、米国の歴史上起きたのは1876年の1度のみ。この時、ウィリアム・ベルクナップ陸軍長官は下院で弾劾訴追されたものの、上院で無罪となった。

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