米愛好家団体の気球が行方不明、米軍の撃墜と同日にアラスカ上空で通信途絶 

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米国のバイデン大統領/Evan Vucci/AP

米国のバイデン大統領/Evan Vucci/AP

(CNN) 米イリノイ州を拠点とするアマチュア気球愛好家団体は、自分たちの飛ばした気球が11日にアラスカ上空で確認されたのを最後に行方不明になっていることを明らかにした。米軍はこの日、未確認飛行物体1個を撃墜したと発表。米軍が撃墜した飛行物体3個のうち、1個が娯楽目的の気球だった可能性が浮上した。

行方不明になっているのは、愛好家団体NIBBBが保有する幅約80センチの気球「ピコバルーン」。同団体の14日のブログによると、この気球は4カ月以上飛行して地球を7周した後、11日を最後にアラスカ州西部沖の小さな島の近くで通信が途絶えた。

CNNはNIBBBに取材を試みたが連絡が取れなかった。

この飛行物体の正体について、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は国家安全保障会議(NSC)に尋ねてほしいと述べ、それ以上の情報はないとした。

CNNはNSCにコメントを求めている。

これに先立ちバイデン大統領は16日、撃墜された3個の飛行物体について、民間企業や研究機関、あるいは娯楽目的の気球だった可能性が高いとの見方を示していた。

NIBBBによると、ピコバルーンはアマチュア無線機を組み合わせた高高度気球で、小型送信機とGPS追跡装置、アンテナを取り付けて水素を充填し、4万7000フィート(約14キロ)の高度に上昇させてジェット気流に乗せている。

同団体は2021年6月に結成されて以来、25個以上の気球を飛ばしているという。

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