強盗犯狙った発砲で9歳女児死亡、大陪審が男性に不起訴の評決 米

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記者会見でアーリーン・アルバレスさんの死について話す両親=2月16日、米テキサス州ヒューストン/Juan A. Lozano/AP

記者会見でアーリーン・アルバレスさんの死について話す両親=2月16日、米テキサス州ヒューストン/Juan A. Lozano/AP

(CNN) 米テキサス州で今年2月、強盗の被害者が犯人を狙って撃った銃弾が通りがかりの車に当たり、9歳の女の子が死亡した事件で、同州ハリス郡の大陪審は19日、発砲した男性を不起訴とした。ハリス郡地区検察のキム・オッグ検事が明らかにした。

検察によると、2月14日午後9時半ごろ、トニー・アールズさんと妻がドライブスルーATMで現金と小切手を預けようとしたところ、駆け寄ってきた男が妻の顔に銃を突き付けて金銭を要求した。

2人が要求に応じて現金や財布などを手渡すと、男は逃走した。アールズさんは、車から出たところで銃声が聞こえたため、自分が狙われていると思い、強盗を撃つつもりで発砲したと話している。

しかし、たまたまその場を通りかかったトラックに銃弾が当たり、後部座席にいたアーリーン・アルバレスさん(9)が死亡した。

現場から逃走した強盗の容疑者には、アーリーンさんの死亡に関する殺人容疑がかけられている。当局は3万ドル(約400万円)の賞金をかけ、容疑者の逮捕につながる情報の提供を募っている。

アーリーンさんのおばのエイプリル・アギーレさんは19日、オッグ検事とともに記者会見し、「トニー・アールズが有罪になることを望んでいた」「犯人が見つかって裁判にかけられることを祈る。アーリーンは死にたくなかった」と訴えた。

アールズさん側の弁護士は陪審評決を歓迎するとともに、アルバレスさん一家に改めて哀悼の意を表した。

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