米民主党2候補、NY予備選控え大舌戦

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90秒で振り返る、民主党候補の討論会

ニューヨーク(CNN) 11月の米大統領選に向けて民主党からの指名獲得を目指すヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員は14日、ニューヨークのブルックリン区でCNN主催の討論会に臨んだ。大票田であるニューヨーク州での予備選を5日後に控え、両者の議論はこれまでにないほど白熱。政策をめぐる意見の対立や、互いの政治姿勢への批判などで終始激しいやり取りが交わされた。

サンダース氏は、クリントン氏がウォール街の大手銀行から巨額の講演料を得ていると指摘。金融業界への厳しい対応ができないとの見方を示唆しつつ、「大統領に必要とされるような判断力に欠けている」と述べた。ただクリントン氏から所得税の納税申告書を数年にわたり公開していない点を追求されると守勢に回り、「ごく近いうちに」公開すると答えた。

外交政策では中東問題、とりわけイスラエルに対する認識の違いが浮き彫りになった。

サンダース氏はこのほど、2014年にパレスチナのガザ地区で起きたイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの武力紛争についてイスラエル軍の対応が「不相応」なものだったと発言し、物議を醸していた。討論会で同氏は、あくまでもパレスチナ人の尊厳を念頭に置いた発言だったと説明し、「自分が反イスラエルということにはならない」と訴えた。

これに対しクリントン氏は、イスラエルがテロやロケット弾攻撃といった脅威に常にさらされていると指摘した上で、同国の「自衛の権利」を擁護した。サンダース氏から「問題を避けている。われわれはいつまでもどちらか一方に肩入れするわけにはいかない」と迫られると、「ただ問題点を並べ立てる方が、解決に向けて具体的に取り組むよりはるかに簡単だ」と切り返した。

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