15歳少年、少女3人を銃弾から守って死亡 米テネシー州

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自らの命と引き換えに

(CNN) 米テネシー州でギャング集団同士の銃撃に少女3人が巻き込まれそうになり、15歳の少年が身を投げ出して少女たちを救う出来事があった。少年は銃弾を浴びて死亡した。

CNN系列局のWATEによると、銃撃事件は17日夕、同州ノックスビルで起きた。大勢の人が集まっていた現場で数人の男たちが無差別に発砲。学校でアメリカンフットボール部に所属していたザビオン・ドブソンさんは、とっさに飛び出して3人の少女に覆いかぶさり、自分が銃弾を浴びた。少女3人にけがはなかった。

警察の調べによると、容疑者の男3人は犯罪組織の関係者で、学校の不良グループの集団を狙って発砲したと見られる。容疑者のうち1人は撃たれて死亡、2人は逮捕され、警察が動機などを調べている。

死亡したドブソンさんは地元のハイスクールに通う2年生。アメフト部の監督によると、面倒見が良く友人に慕われる存在で、教員の間でも人気があった。将来の夢はアメフトの選手かコーチになることだった。

18日夕に営まれた追悼集会には数十人が参列し、ドブソンさんの背番号「24」をろうそくで描いてその死を悼んだ。

事件現場で一緒にいたドブソンさんの兄弟のザックさんは、「ポーチで彼を見付けて抱き上げた。彼は僕の腕の中で死んでいた」と振り返った。

友人のジェイリン・ポージーさんは、「彼が進んでほかの人たちを守ったのはいいことだった。でもそのために自分の命を犠牲にしなければならなかったのは悲しい」と嘆く。

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