耐性菌感染、使用された内視鏡は当局認可なし 米

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感染が広がった耐性菌「カルバペネム耐性腸内細菌」=米疾病対策センター提供

感染が広がった耐性菌「カルバペネム耐性腸内細菌」=米疾病対策センター提供

(CNN) 米ロサンゼルスの病院で患者が抗生物質の効かない耐性菌に感染し、2人が死亡した問題で、感染の原因になったとされる内視鏡は、米食品医薬品局(FDA)の認可を得ずに販売されていたことが、CNNに入った情報で明らかになった。

問題となっているのは、内視鏡大手オリンパスが2010年に発売したモデル。FDAの当局者がCNNに語ったところによると、FDAは13年末または昨年初めの時点で初めて、このモデルが認可されていないことに気付いた。それまで見過ごされていた理由は不明だという。

オリンパスは声明で、FDAの認可が必要だとは考えていなかったが、FDAからの要請で認可を申請したと説明。今回の耐性菌の感染を受け、関係医療機関などと連携して問題の調査や感染防止策の検討を進めるとしている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医療センターでは昨年10月から今年1月にかけ、内視鏡の処置を受けた患者7人が耐性菌に感染し、2人が死亡した。内視鏡は規定通り消毒されたにもかかわらず、菌が残っていたとみられる。

同当局者によれば、問題の内視鏡はまさにこうした感染を防ぐ目的で構造を改良したとみられるモデルだった。オリンパスは昨年、FDAの指摘を受けてこのモデルの認可を申請したが、手続きは進んでいないという。

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