ロス空港、アカデミー賞候補のパレスチナ人監督を一時拘束

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監督は20日夜にCNNとの会見に応じ、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では500カ所以上でイスラエルの検問所や路上封鎖があると指摘。パレスチナ人は人間ではなくテロリストとするメディアの否定的報道や政府のプロパガンダは正しくないとし、パレスチナ人の人生をより困難にしていると主張した。

パレスチナ人によるドキュメンタリーがアカデミー賞候補となるのは初めてであり、式典への出席は個人的に極めて重要だとも述べた。

税関・国境警備局は同監督への今回の対応について、特定の事例に言及することは許可されていないとの声明を出した。

アカデミー賞候補作となっているブルナート監督の作品は「5 Broken Cameras」と題され、監督が居住するビリン村を舞台にユダヤ人入植の進展やパレスチナ人農民の土地とオリーブ園を引き離す隔離壁建設への地元の抵抗などを描いた。監督自身も農民で、この映画の製作に5年かけた。製作にカメラ5台を使ったことが題名の由来となっている。

同映画の公式サイトによると、ブルナート監督は投獄された経験も持ち、2006年には自宅軟禁処分も受けた。映画の共同監督としてブルナート氏の友人である平和運動家のイスラエル人も加わっている。

アカデミー賞の式典はロサンゼルスで24日に開催される。

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