冷戦時代の地下核施設、観光地としてオープン 中国・重慶 

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中国・重慶で、冷戦時代の地下核施設が観光地として一般公開されている

中国・重慶で、冷戦時代の地下核施設が観光地として一般公開されている

中国・重慶(CNN) 中国南西部の重慶で、冷戦時代のプルトニウム処理施設「813地下核軍事工場」が観光客向けに一般公開されている。重慶の山岳地帯の奥深くに設置されたこの世界最大級の人工洞窟を取材した。

赤や青の不気味な照明の下には薄暗いトンネルが伸びていた。洞窟の空気は冷たく、砂ぼこりやコンクリートのにおいが漂う。中国人民解放軍の巨大な鉄の扉から中に入ると、その先にはフットボール場ほどの大きさのコンクリートの洞窟が広がっている。

洞窟の壁には、核兵器やプルトニウム処理過程の様子を描いた動画パネルがネオンの光に照らされていた。原爆のキノコ雲を描いた壁もある。その下にはミニチュア版の中国軍トラックや、1964年の核実験で起爆された中国初の原子爆弾の実寸模型を展示。

これらの前では家族連れの中国人らが記念撮影を行っていた。

813地下核軍事工場は67年に建設が開始された。政府統計によると、17年に及んだ稼働期間中、兵士ら6万人以上が働いていたという。84年の閉鎖後、2010年に一般公開されたものの、この時はすぐに公開が中止。このたび、外国人観光客も訪問可能な観光地として再オープンした。

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