FTX創業者バンクマン・フリード被告に有罪評決 米

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ニューヨーク市の連邦裁判所から出てきたサム・バンクマン・フリード被告=7月26日/Amr Alfiky/Reuters

ニューヨーク市の連邦裁判所から出てきたサム・バンクマン・フリード被告=7月26日/Amr Alfiky/Reuters

ニューヨーク(CNN) 暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの経営破綻(はたん)にかかわったとして詐欺や共謀の罪に問われた創業者のサム・バンクマン・フリード被告(31)が2日、米ニューヨーク市の連邦裁判所で有罪評決を言い渡された。

バンクマン・フリード被告は沈痛な面持ちで評決を聞き、陪審団が退席すると立ち上がって頭を垂れ、弁護士から何かを耳打ちされて身を震わせた。法廷を退出する際は、後ろにいた両親の方を振り向いて微笑んで見せた。父のジョー・バンクマンさんは妻バーバラ・フリードさんの肩を抱き、バーバラさんは泣き崩れた。

弁護団長は「評決は尊重する。だがこの結果にひどく落胆している」とする声明を発表。「バンクマン・フリード氏は一貫して無罪を主張しており、罪状に対しては引き続き積極的に争う」とした。

量刑は2024年3月28日に言い渡される。

バンクマン・フリード被告はFTXの顧客の口座から数十億ドルを盗んだ罪で有罪とされたほか、FTXの顧客の資金を保有していた姉妹会社のヘッジファンド、アラメダ・リサーチの貸し手に対する詐欺の罪でも有罪評決を受けた。

裁判の中でバンクマン・フリード被告は、FTXの顧客の資金をアラメダが保有していることは20年に知ったものの、顧客の資金を守るための措置は講じなかったと証言した。

22年秋、アラメダがFTXに対して80億ドルの負債を抱えていることをバンクマン・フリード被告が知った際も、誰も解雇されなかった。

ほかにもFTXの投資家に対する詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で有罪評決が言い渡された。

かつて信頼できる交換業者として信頼の高かったFTXの経営破綻は、業界をパニック状態に陥れた。損害を被った可能性のある顧客は推定100万人に上る。

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