意思を読み取る義足で103階の階段を制覇 米男性

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ザック・ボーターさん=REHABILITATION INSTITUTE OF CHICAGO提供

ザック・ボーターさん=REHABILITATION INSTITUTE OF CHICAGO提供

(CNN) 事故で右足を失った男性が4日、意思を読み取って動く義足を使ってシカゴの超高層ビル「ウィリスタワー」の階段上りに挑戦し、103階を上り切って展望台に無事到達した。

挑戦者のザック・ボーターさん(31)は、3年前にバイク事故で右足を切断し、シカゴリハビリテーション研究所で1年前から神経でコントロールする人工義足の実験に協力してきた。義足はボーターさんの思考が信号として伝わって動く仕組みで、研究所によると、これまでに腕や指に応用されたことはあったが、義足への応用は世界で初めてだという。

この日は寄付金集めのイベントに合わせ、3000人の参加者とともに、ウィリスタワー制覇に挑戦。スタートから53分9秒で、タワーの103階にある展望スカイデッキに無事到達すると、大きな拍手と歓声が巻き起こった。ボーターさんの貢献もあり、寄付金は約100万ドル(約8000万円)が集まった。

かつては陸上選手として3000メートルや5000メートルのレースのほか、クロスカントリーの大会にも出場するアスリートだったボーターさん。新しい義足の実験にも進んで協力し、挑戦前のインタビューでは「普通の義足に比べて劇的な進化」と評していた。

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