進化するコンピューター、人と機械の不思議な関係

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スタンフォード大学の自走式自動車「シェリー」

スタンフォード大学の自走式自動車「シェリー」

(CNN) 技術的な進歩により「人間のような」機能や特徴を備えるようになった機械を、人間はかわいいとか気味が悪いとか考えたり、信頼したり、腹を立てたりしている。カリフォルニア州で開催された「ビッグ・サイエンス・サミット」では、そんなコンピューターやロボットと人間の関係についての興味深い研究や実例が紹介された。

ひとつは人間を怒らせた実例。コンピューターとセンサーを内蔵した室内用温度計「ネスト」は当初、住民の行動を学習してエネルギー効率が最適になるように冷暖房設備の稼働スケジュールを勝手に設定するよう作られていた。

だがユーザーは、肌寒いと思えば手動で暖房を入れたり強くしたりし、機械に指示されることにも不快感を抱いた。結局、ネストの仕様変更を余儀なくされ、ユーザーの好みや生活パターンを優先させることになった。

スタンフォード・ヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)グループのウェンディ・ジュー氏は自動ドアを使った実験を行った。ゆっくり開くドア、一息置いてから全開するドア、いきなり全開するドアを用意し、人々の反応をみた。一息置いてから全開するドアは「開ける前に考えている」かの印象を与え、他のドアより賢いと受け取った人が多かったという。

他にも、公共の場に置かれたインターネット接続端末に手を振る動きをする機械の「手」をつけたら使う人が倍増した例もあった。それだけで親しみやすさがアップしたわけだ。

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