中国の月探査機「嫦娥6号」打ち上げ、米国との宇宙競争過熱

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中国が開発した最も無人月探査機「嫦娥6号」がロケット「長征5号」で打ち上げられた/Hector Retamal/AFP/Getty Images

中国が開発した最も無人月探査機「嫦娥6号」がロケット「長征5号」で打ち上げられた/Hector Retamal/AFP/Getty Images

文昌/香港(CNN) 中国が3日に打ち上げた無人月探査機「嫦娥6号」は、月の裏側から初めてサンプルを採取することを目指している。中国の野心的な宇宙開発プログラムにとって大きな一歩となる可能性がある。

中国が開発した最も複雑な無人月探査機である嫦娥6号は、南部・海南島にある「文昌宇宙発射センター」から、ロケット「長征5号」で打ち上げられた。歴史的な瞬間を一目見ようと、現地には宇宙ファンが集結。中国の国家航天局は、打ち上げは成功だったと説明した。

今回の打ち上げは、宇宙強国化を図る中国の取り組みの節目となるミッションの幕開けを告げるものだ。中国は2030年までに宇宙飛行士を月に着陸させ、月の南極に研究拠点を建設する方針。

米国を含め、月探査拡大がもたらす戦略的、科学的なメリットに目を向ける国は増えており、この分野は競争の激化が著しい。

中国が計画する53日間のミッションで、嫦娥6号は月の裏側に広がるクレーターに着陸する見通し。月の裏側が地球を向くことはない。中国は19年に嫦娥4号のミッションを実施し、月の裏側に探査機を着陸させた最初にして唯一の国となった。

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