米地方ラジオ局で高さ61mの電波塔が盗まれる 放送不能に

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送信設備の入った建物と電波塔/Courtesy Brett Elmore

送信設備の入った建物と電波塔/Courtesy Brett Elmore

(CNN) 米アラバマ州の小都市ジャスパーで、地元のラジオ局「WJLX」が1950年代から使用する高さ約61メートルの電波塔や送信設備品が盗まれる前代未聞の騒ぎがこのほど起きた。

同局の総責任者は、電波塔へつながるワイヤも切断されるなど装備品の全てが強奪されたとSNS上で報告。周辺地域で何でも盗まれる事件の発生は聞いていたが、ここまでやるかとびっくりしていると述べた。特に電波塔が持ち去られたことへの強い衝撃を口にした。

造園師による敷地内での作業日に、電波塔がなくなっているのが見つかったという。放送施設の妨害行為は連邦法違反になるともし、実行犯には厳しい禁錮刑が科されるとも訴えた。

ジャスパーの市警は捜査に踏み切った。

今回の被害で同局はAM放送を再開する方途を断たれたが、まだ機能しているFM放送の継続は可能として米連邦通信委員会(FCC)に活動を引き続き認めるよう嘆願。ただ、FCCは基幹事業であるAM放送の継続が不可能な場合、FM放送も禁じられているとの規定に基づきこれを拒んだ。

同総責任者は自ら育ったジャスパーではラジオ局が地域社会で大きな役目を果たしてきたと主張。「この街は常にラジオ局が支える場所だったとし、住民はこれを愛し、いつも支えてくれた」と説き、「我々は再建しなければならない」との決意も示した。

ジャスパーは同州の主要都市バーミングハムから北西へ約40マイル(約64キロ)離れている。

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