動物園のゾウ、バナナの皮むきを習得 食べ方に「戦略性」も ドイツ

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パンパが皮をむくのは、程よく茶色に熟しつつあるバナナだけだという/Lena Kaufmann

パンパが皮をむくのは、程よく茶色に熟しつつあるバナナだけだという/Lena Kaufmann

「これが学習だった可能性は間違いなくある。だが、バナナをたくさん食べたゾウが自分でやり方を覚え、皮をむかないバナナよりもむいたバナナの味を好むようになった可能性もある」。米ハンターカレッジのジョシュア・プロトニック助教は電子メールでそう解説した。

プロトニック氏は今回の研究にはかかわっていない。バナナをむくゾウは過去に見たことがあるといい、この行動はゾウの鼻の器用さと、ゾウの採食行動の柔軟さの表れだと指摘する。

ゾウの行動の順応力は、80歳を超すこともある寿命の長さと関係がある。これほど長生きするためには新しい体験に対応し、記憶する必要があり、学習は「ゾウの人生の大きな部分」を占めるとブレヒト氏は言う。

人間による生息地の破壊や断片化に直面している状況を考えると、ゾウの学習能力はその日その日を生きていく以上のメリットになるのかもしれない。ゾウの認知力にスポットを当てた研究が保護の取り組みに役立つことを望むとブレヒト氏は話し、「素晴らしい動物だということが分かれば、保護の取り組みが強まるかもしれない」と期待を寄せた。

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