サメがオスなしで繁殖、つがいと引き離され3年 豪水族館

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レオニーが生んだ卵からかえった子どもの1匹

レオニーが生んだ卵からかえった子どもの1匹

リーフHQ水族館のハミシュ・トリストラム氏は、過去に長年オスとつがいだったメスが無性繁殖したのは大きな驚きだと語り、「このような大型生物がこれほど素早く繁殖戦術を切り替えた事例はほとんどない」と指摘する。

トラフザメはかつて世界各地の熱帯の海に広く生息していたが、個体数の減少によって、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に分類されていた。

トリストラム氏は、レオニーのニュースが注目されたことでトラフザメの窮状も脚光を浴びたと歓迎する。

ダジョン氏は今後もレオニーから生まれた子どもたちの観察を続け、有性繁殖能力があるかどうか調査したい意向だ。トラフザメは約7年で成熟期に達する。「条件的単為生殖を通じて生まれた子どもの有性繁殖に成功した事例はまだ報告されていない」という。

なお、オスはもう不要なのかという疑問についてダジョン氏は、「恐らく短い間であれば、メス(のサメ)はオスなしでやっていける。しかし長期的にはいずれまたオスが必要になる」と話している。

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