もう1つの地球を探せ 「プラネットハンター」という仕事

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惑星の大気を通過した恒星の光から大気の成分を割り出すという

惑星の大気を通過した恒星の光から大気の成分を割り出すという

シーガー氏は1999年、ナトリウムが手がかりになると示唆。2年後、ハッブル宇宙望遠鏡を使ってこの予測が正しかったことが確認された。「ホットジュピター」と呼ばれる太陽系外惑星の大気中にナトリウムが発見されたのである。「わずかなナトリウムでも大きな痕跡を残す」とシーガー氏は語る。

ホットジュピターは木星のように地球の何倍もの大きさがある巨大なガスの球体だ。恒星に極めて近い軌道を周回していることから非常に高温になっている。巨大なため太陽系外惑星としては最も発見しやすく、これまでに数百個が見つかった。

ただ、ホットジュピターは固い地表を持っておらず、地球とは大きく異なる。生命が存在するためには、地球のように小さく、岩石状の惑星が必要だ。

ゴルディロックスゾーン

岩石惑星はホットジュピターに比べて小さく、発見が難しい。そして大気を観察する際に見つけたいのはナトリウムではなく、水蒸気だ。

水蒸気は木星のように巨大な惑星においては存在が確認されているものの、岩石惑星ではまだ見つかっていない。岩石惑星で水蒸気を検出することができれば、それは生命の源となる液体の海の存在を示す兆候といえる。「地球上のすべての生命は水を必要としている。あらゆる生命には液体が必要だ」とシーガー氏は考える。

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