火星クレーターは巨大火山の噴火跡、隕石説否定

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「エデン」と呼ばれる地形の3D画像

「エデン」と呼ばれる地形の3D画像

(CNN) これまで隕石が衝突して出来るクレーターとの見方が強かった火星の一部地形が実際は巨大火山「スーパーボルケーノ」の噴火跡だったことがわかった。英自然史博物館と米航空宇宙局(NASA)のチームが英科学誌ネイチャーに2日発表した。

報告書は、米航空宇宙局(NASA)の惑星科学研究所と英国の自然史博物館が共同でまとめた。同報告書の作成責任者によると、35億年以上前に発生したとみている噴火は火星の誕生後、最大規模だった可能性があると指摘した。

報告書は、クレーターがちらばるアラビア大陸と呼ばれる地形に注目して調査を進めた。研究材料は、欧州宇宙機関が打ち上げた「マーズ・エクスプレス」など複数の火星探査機からのデータを活用した。

研究チームは特に「エデン」と呼ばれる地形に注目。クレーター発生に特有な形跡がなく、地球上で火山爆発に伴って出現するカルデラ地形と類似していると結論付けた。エデンの地形は太古の火星に巨大火山が存在していたことを裏付ける最高の証拠としている。

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