米航空業界、管制官不足は5年以上続く見通し

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保安検査の列に並ぶ利用客=米ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港/Julia Nikhinson/AP/FILE

保安検査の列に並ぶ利用客=米ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港/Julia Nikhinson/AP/FILE

(CNN) 米航空業界が直面する管制官の人員不足について、業界団体の幹部らは12日、今後少なくとも5年間は厳しい状況が続くとの見通しを示した。

米商工会議所が同日、首都ワシントンで開催した航空宇宙企業トップらによる会議で、業界団体「エアラインズ・フォーアメリカ(A4A)」を率いるニック・カリオ氏は、危機を脱するのに「すべてが順調に進んでも5~7年かかる」と述べた。

ブティジェッジ運輸長官は今年、CNNとのインタビューで、管制官が3000人不足していると明かしていた。

カリオ氏は、米連邦航空局(FAA)が唯一の養成機関に最大限の研修生を受け入れたとしても、人員の回復を早めるには不十分だと指摘。管制コースのある大学で資格が取得できる制度を導入するべきだと主張した。

同氏はまた、人員不足が最も深刻なニューヨーク周辺の空港について、FAAが来年の夏も減便の対策を講じるよう働き掛ける構えを示した。FAAはこの夏、航空各社にニューヨーク周辺の発着便を10%削減するよう求め、さらに同措置を10月まで延長している。

これに対して各社のCEOからは、10%の削減では足りないとの懸念や、管制官不足で天候不順への対応が難しくなっているとの指摘が相次いだ。

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