ゴーン前会長、逮捕後初の出廷 無罪を主張

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勾留理由の開示を求めてゴーン前会長が出廷した/Nobutoshi Katsuyama/Kyodo News via AP

勾留理由の開示を求めてゴーン前会長が出廷した/Nobutoshi Katsuyama/Kyodo News via AP

東京(CNN) 日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が8日、逮捕後初めて東京地裁に出廷し、無罪を主張した。

ゴーン前会長はダークスーツにサンダル履き、手錠と腰縄をかけられた姿で法廷に入った。昨年11月19日の逮捕時から明らかにやせた様子で、黒々としていた髪も生え際が白くなり始めている。

前会長は巨額の役員報酬を隠し、私的な投資で生じた損失を日産自動車に付け替えるなどした容疑で逮捕され、この日は勾留理由の開示を求めて出廷した。

開示手続きは公開され、多くの報道関係者らが詰めかけたが、日本国内の規定により開廷後の撮影は許可されなかった。

法廷では裁判官が、証拠隠滅や逃亡の恐れがあると勾留の理由を説明した。

これに続く意見陳述で、前会長は「日産を心から愛し、感謝している」「常に正しく合法的に、社内のしかるべき幹部に知らせ、必要な承認を得て行動してきた」と述べ、「人生の20年間を日産の再生にささげてきた」「目標に向かって日夜努力してきた」と強調した。

そのうえで「日産から未開示の報酬を受け取ったことはない」と語り、私的取引の契約を移転したことで日産に損害を与えた事実もないと主張。「私は無実です」「実体も証拠もない容疑で不当に拘束されている」と訴えた。

6日付の仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュによると、前会長の長男、アンソニー・ゴーン氏は同紙とのインタビューで、前会長が拘束されている環境に不満を示し、「1日3杯の米飯しか与えられず体重が10キロも減った」「罪を認める文書に署名しなければ釈放しないと言われている。父は日本語が話せないのに、その文書には日本語しか書かれていない」と訴えていた。

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