味はバッチリ コオロギでできた栄養食品が米で販売拡大中

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創業者のパトリック・クローリー氏とコオロギを使った栄養補助食品=同氏提供

創業者のパトリック・クローリー氏とコオロギを使った栄養補助食品=同氏提供

ニューヨーク(CNNMoney) 米国の新興企業が原材料にコオロギを使った栄養補助食品を売り出し、順調に生産を伸ばしている。

米チャプル社のエネルギーバー「チャプルバーズ」は、ピーナツバター、チョコレート、タイの3種類の風味があり、値段は2.99~3.59ドル。ココナツやショウガ、ライム、チョコレートといった天然成分に加え、すべてにコオロギの粉末が含まれる。包装紙にはコオロギの絵と「コオロギバー」の文字。

創業者のパトリック・クローリー氏は「コオロギが豊かな食用タンパク源であることはあまり知られていない」と話し、牛肉や豚肉に比べると環境に優しいタンパク源でもあると説明する。

同氏は地球上の水循環を研究する水文学の専門家。2011年に昆虫が栄養豊富で環境にも優しい食品源だと知って興味を持ち、コオロギのタンパク質からできた自然食品の開発を思い立った。

事業化に向けて友人や同僚にも声をかけ、カリフォルニア産のコオロギの供給を確保してレシピを考案、米食品医薬品局(FDA)の承認を得て、商品化にこぎつけた。

昨年6月にクラウドファンディングサイトを通じて一般からの出資を募ったところ、目標額の1万ドルを上回る1万6000ドルを調達でき、関心の高さを実感したという。

昨年暮れに発売したチャプルバーズは順調に需要が増えて生産を拡大し、現在は米15州の健康食品店やスポーツ用品店75店で販売している。自然食品スーパー大手のホールフーズもこの夏から売り出す予定。

クローリー氏は、「最大の難関は心理的障壁を克服すること。でもそこを通過すれば、味はとてもいい」とアピールしている。

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