ロシアのオリガルヒ10人、英の投資ビザで居住許可を獲得

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(CNN) 英内務省は15日までに、外資を誘い込むため創出された英国への投資ビザ事業に応じ、居住許可を得ていた制裁対象下のロシアの新興財閥(オリガルヒ)が10人に達しているとの調査結果を明らかにした。

ブラバーマン内相は声明で、このビザ制度を使ったごく一部の少数派は汚職や違法な金融活動を通じて蓄財している潜在的な高いリスク持っていると指摘。重大かつ組織的な犯罪に絡んでいる恐れもあるとした。

10人はロシアによるウクライナ侵攻後に制裁リストに入っていた。このビザ制度は高所得層の個人による投資活動などを狙ったもので、「ゴールデンビザ」とも呼ばれる。

内相は、国際的なビジネス展開への英国の開放的な姿勢は悪意ある人物の犯罪目的などに悪用され得る危険性も伴うと指摘。「ロシアのような権力者が私物化する政治への加担者が罰を受けずに海外で活動できるような事態は阻止すべきだ」と主張した。

ウクライナ侵略が始まって以降、英政府はロシア政府などとつながりがあるとみられる個人1200人を制裁の対象にした。組織などは120となっている。凍結した資産は220億米ドル相当となっている。

オリガルヒが受け入れた「ゴールデンビザ」は2008年に導入され、欧州連合(EU)以外に拠点を持つ富裕層の取り込みを視野に入れていた。昨年に運用が中断されていた。

今回の調査を受けブラバーマン内相は、投資を呼び込むため移住と絡めて将来的に打ち出されるビザ制度は、申請者の個人的な資産規模だけを基準にして提供してはいけないことが自明になったと述べた。

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