中国爆撃機、台湾の防空識別圏に進入 過去最多の18機

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南シナ海上空を飛ぶ中国のH6爆撃機=2016年7月/Liu Rui/Xinhua/Getty Images/FILE

南シナ海上空を飛ぶ中国のH6爆撃機=2016年7月/Liu Rui/Xinhua/Getty Images/FILE

香港(CNN) 中国が核兵器を搭載可能なH6爆撃機18機を台湾の防空識別圏(ADIZ)に送り込んだ。台湾国防部(国防省)が13日に明らかにした。中国政府は依然として台湾に対する圧力を強めている。

今回台湾南西部のADIZに中国が送り込んだ航空機は上記の爆撃機18機を含めて21機。台湾国防部によると、12日午前から13日午前までの24時間に進入したという。

国防部は状況を監視し、複数の戦闘機及び地上型のミサイルシステムを配備。中国軍機の追跡を行ったと発表した。

今回のH6爆撃機に関して、24時間で送り込まれた数としては台湾政府が2020年に日々の中国軍機の進入データを公表して以降最多となる。

中国共産党政府は台湾を自国の領土とみなしているが、過去に統治下に置いたことは一度もない。本土との「再統一」を果たすというのが長年の公約であり、必要であれば武力の行使も辞さないとしている。

台湾を巡る情勢は今年8月、ペロシ米下院議長の電撃的な訪台を受けて緊張が高まった。中国はこれに対して怒りを表明し、即座に軍事訓練を実施。その後も台湾海峡の中間線を越えて戦闘機を送り込むなど、軍事的圧力を強化している。

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