ウクライナへのF16戦闘機供与、費用や優先度から否定的な見方 米高官

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(CNN) 米国防総省のカール国防次官(政策担当)は2月28日、米議会下院軍事委員会の公聴会で、現時点でのウクライナへのF16戦闘機の供与や必要な訓練を提供することについて、時間的な制約や費用、他の優先事項を理由に否定的な見方を示した。

カール氏は、ウクライナにF16を供与して操縦者に訓練を行うには1年半かかると述べた。カール氏はまた、F16の供与はウクライナ政府に対する優先事項の上位三つに入っておらず、F16の供与や訓練を行えばウクライナ支援のために承認された資金が即座に枯渇するとの見方を示した。

カール氏によれば、ウクライナにとっての優先事項の上位三つは、防空システムと火砲、戦闘車両。このことについては、ウクライナのゼレンスキー大統領が先ごろウクライナ首都キーウで行ったバイデン米大統領との会談でも強調したという。

カール氏によれば、旧式のF16を36機ウクライナに供与する場合、費用は20億ドルから30億ドルで、米空軍の試算による全ての旧ソ連時代の戦闘機の置き換えに必要な費用の約半分に相当する。

カール氏は、新たにF16をウクライナに供与するには3年から6年の時間がかかると説明した。

カール氏は、ウクライナが英国の「トーネード」やスウェーデンの「グリペン」といった戦闘機を受け取る可能性があると指摘。これらには全く異なる訓練が必要であり、F16を受け取らないかもしれないなら、そのための訓練は意味がないと述べた。

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