ワクチン開始から1年、変異株の感染止まらず 全米で再び規制強化

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ニューヨーク州では新たなマスク着用義務が13日から施行されている/Spencer Platt/Getty Images

ニューヨーク州では新たなマスク着用義務が13日から施行されている/Spencer Platt/Getty Images

(CNN) 米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まってから、14日でちょうど1年がたった。しかし各地で再び症例数や入院者が増え、州や自治体は新たな対策や規制の導入に踏み切っている。

カリフォルニア州は15日から1カ月間、屋内の公共の場でマスク着用を義務付ける。

ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は一時的な措置として、13日から屋内でのマスク着用を義務化すると発表した。飲食店や施設などがワクチン接種を条件としていない限り、全員に屋内の公共の場でのマスク着用を義務付ける。この措置は少なくとも来年1月15日まで継続する。

フィラデルフィアでは1月3日から、レストランや映画館など飲食を提供する娯楽施設へ入場する際にワクチン接種証明書の提示が必要になる。

ニューヨーク市は、レストランでの飲食や映画館への入場といった屋内活動に対してワクチン接種を義務付けている制度を拡大する。

14日の時点で、子どもがそうした施設を利用する場合もワクチン接種証明書の提示が求められる。27日からは12歳以上の人に対し、1回ではなく2回のワクチン接種証明の提示を義務付ける。ただし1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンを接種した人は例外とする。

ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は13日、全ての民間企業が27日までにワクチン義務化を導入しなければならないと発表した。つまり、市内で働く人は全員がワクチン義務付けの対象となる。

12日にCNNの番組に出演したデブラシオ市長は、「市民の71%が接種を完了した。多くの人が心を決めたのは、それが義務だったからだ」と強調した。

米国民の60%がワクチン接種を完了したにもかかわらず、デルタ変異株のために新型コロナの症例数が再び急増している地域もある。米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、1日あたりの新規症例数の平均は1カ月前に比べて49%増え、入院数は42%増えている。

それ以上に感染ペースの速いオミクロン変異株は13日現在、少なくとも32州で確認され、症例数は増え続けている。

飲食店や公共施設などの利用者に対するワクチン接種の義務付けは、ニューオーリンズやサンフランシスコ、シアトルなど全米の多数の都市で導入されている。

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