投票用紙保管の倉庫で火災、議会選挙の再集計前に イラク

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バグダッドの投票用紙保管施設から煙が立ち上る様子

バグダッドの投票用紙保管施設から煙が立ち上る様子

(CNN) イラクの首都バグダッドで10日、5月に行われた議会選挙の投票用紙が保管されていた倉庫群で火災があった。この日は全土で予定されている投票の再集計に向け、手作業で集計を行う判事らが任命されていた。

イラク内務省によると、火は間もなく消し止められ、投票用紙の大部分が保管されている主要倉庫への延焼は食い止めたという。

現時点で出火原因や被害の程度は不明。予定通り再集計が行われるのかどうかも分かっていない。

イラク最高司法委員会はこの日、中立組織の選挙管理委員会に代わって手作業で集計を行う判事らを任命していた。

5月12日に行われた議会選挙は、イスラム教シーア派の指導者ムクタダ・サドル師率いる政党連合が最多の議席を獲得して第1勢力となった。しかし、同国で初めて使われた電子投票システムが不正操作されたとの疑惑が浮上、まだ新政権は発足していない。

議会は6日に行った採決で、全土で手作業による集計を行うことを承認。選挙で3位に後退したアバディ首相率いる政党連合は、不正が報告されたことを考えると、再集計が必要だと強調した。

これに対して選挙管理委員会は不服を申し立てる意向を表明している。

10日に召集された最高司法委員会は、再集計を行う裁判官を指名するとともに、議会選挙に関連して寄せられた苦情の内容などについて選管当局から説明を受けていた。

第1勢力となった政党連合を率いるサドル師はかつて、米兵やイラク兵との戦闘や殺害にもかかわったとされる民兵組織「マフディー軍」を率いていた。

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