「抗菌せっけん」の効果や安全性、米当局が規制強化へ

2013.12.18 Wed posted at 09:48 JST

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(CNN) 米食品医薬品局(FDA)はこのほど、手や体を洗うせっけんで「抗菌」をうたった商品について、効能を裏付けるデータの提出を義務付ける規則案を発表した。

メーカーには細菌感染を予防する効果に加え、長期間使用した場合の安全性も証明するよう求める方針だ。

FDAが16日に発表した声明によると、現在市販されている商品はどれも今のところ、通常のせっけんに比べて感染予防に効果があることを示すデータがない。

さらに抗菌の液体せっけんに使われるトリクロサン、固形せっけんのトリクロカルバンといった成分は、長期にわたって使い続けると菌の耐性を強めてしまったり、ホルモンの分泌に影響を及ぼしたりする危険性があるという。FDAの専門家によると、ラットを使った実験で甲状腺ホルモンが減少するとの結果が報告されている。「抗菌せっけんにリスクを上回るだけの効果があるかどうかが問題だ」と、専門家は指摘する。

トリクロサンの危険性については環境保護団体の自然資源防衛協議会(NRDC)が長年にわたって指摘し、FDAが1978年に一部商品からの排除を提案したが、最終的な施行には至っていなかった。

FDAは新たな規則案に基づき、メーカーが来年12月までにデータを提出するよう求める。これと並行して来年6月までの間、民間からの意見を受け付ける。16年9月までにはそれぞれの商品の安全性と効能を認めるかどうかを判断し、認められないものについては成分や商品名の変更を求める計画だ。

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