動物とふれあう世界のホテル12選 <上>  キリンとお茶の時間? 

キンプトンホテル・モナコ・ポートランドで宿泊客を迎える犬「アレックス」

2018.01.07 Sun posted at 10:10 JST

(CNN) 豪華ベッドや温かいお風呂もすてきだが、読者が最後に本物の動物に癒やされるホテルにチェックインしたのはいつのことだろうか。

世界各地のホテルの中には、通常の客室サービスに加え、サギから馬に至るまでの動物とふれあえる機会を提供している施設もある。

以下では動物が待っている世界のホテル12選を挙げる。

1.キンプトンホテルズ(全米各地)

キンプトンホテルではペットが重要な役割を果たしており、彼らには「ペット担当部長」という肩書まで付いている。

キンプトンホテル・モナコ・ポートランドでペット担当部長を務めるオーストラリア出身のゴールデンレトリバー「ダコタ」は、1912年に建てられたこの風変りな建物の中でくつろいでいる。

また豪華さと奇抜さが融合したキンプトンホテル・モナコ・シアトルでは、ロシア生まれの犬「アレックス」が客のチェックインを手伝ったり、カーペットが敷かれた廊下を駆け抜けたりしている。

キンプトンの広報責任者によれば、同ホテルでは、ホテルのドアを通れるペットなら宿泊可能だ。全米60カ所にある各ホテルではペット用の水入れ、おやつ、ベッド、おもちゃ、犬のふんを処理する用具を用意している。

ニューヨークのファームサンクチュアリで鼻を寄せ合う動物

2.カクシラウッタネン・アークティック・リゾート(フィンランド・ラップランド)

このリゾートには、3つの農場にいる計400頭のハスキー犬をはじめ、馬16頭、トナカイがいる囲いが2カ所、猫が3匹おり、至る所で動物を見かける。

また天井がガラス張りの豪華なイグルー(雪のブロックを積み上げて造る簡易住居)からはオーロラが見えることもある。

3.ファームサンクチュアリ(ニューヨーク)

ファームサンクチュアリは、約71ヘクタールの広さを誇る家畜のシェルターで、敷地内には牛、豚、七面鳥など、保護された500匹以上の動物たちが歩き回っている。またこの施設では、期間限定で外に浴室を備えたキャビンや、簡易台所を備えた小屋への宿泊を予約することも可能だ。

施設の見学ツアーもあり、料金は宿泊客は無料、日帰りの客も1人10ドル(約1100円)で参加できる。

なおこの施設では動物たちに敬意を払い、完全菜食主義の料理のみが提供される。

4.マナー・ヒル・ハウス(イングランド・ウスターシャー州)

マナー・ヒル・ハウスは、イングランド中部ウスターシャー州の中心に位置する家族所有の宿泊施設だ。客が到着すると、このホテルで飼われている元気いっぱいの馬「ジャック」が出迎えてくれる。

この施設はさまざまなイベント用に貸し出されることが多いが、現代風の4室の客室があり、1泊のみの宿泊も可能だ。各部屋にはオーナー一家の子どもたちの学生時代の写真など、家族の思い出の品が飾られている。

ジラフ・マナーでキリンと一緒に朝食を取ろう

5.マンダリン・オリエンタル・ボストン(米マサチューセッツ州ボストン)

このホテルのシャンパンバーと美術の展示品の間に少し変わった物を見かけることがある。2匹の陽気なゴールデンレトリバーだ。

「ボニー」と「タラ」という名のこの2匹のゴールデンレトリバーは、このホテルの総支配人の飼い犬で、普段はホテルのロビーを歩き回ったり、総支配人のオフィスで待機したりしている。

2匹の犬たちにあいさつした後は、ボストン最大のスパでくつろぐもよし、フレンチビストロ「バー・ブールー」で食事を楽しむのもいい。

6.ジラフ・マナー(ケニア・ナイロビ)

ジラフ・マナーは、広大な私有林、巨大な暖炉、よく手入れされた庭園、テーマのある12室の客室などを備えた魅力あふれる高級ホテルだが、大半の宿泊客のお目当てはキリンだ。

1日2回、朝食と午後の紅茶の時間にロスチャイルドキリンがホテルの食堂に集まってくる。宿泊客にはキリンにあげる餌が提供される。

通常、昼間に5~10頭のキリンがやってくるが、野生動物のため、必ずやってくるという保証はない。このキリンとのふれあいは宿泊客のみが体験できる。

次回「動物とふれあう世界のホテル12選 <下> セレブ犬のお出迎えも」は1月8日公開

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