オバマ大統領が勝利宣言 米大統領選

オバマ大統領は団結と前進を強調

2012.11.07 Wed posted at 15:39 JST

(CNN) 米大統領選で再選を確実にした民主党のオバマ大統領は米東部時間7日午前(日本時間同日午後)、共和党のロムニー候補が敗北を宣言したことを受け、シカゴで勝利宣言を行った。

オバマ大統領は激戦州オハイオ州などで勝利を確実にして選挙人274人を獲得し、当選に必要な270人を突破した。

大統領はミシェル夫人、2人の娘と手を取り合って登場し、会場を埋め尽くした支持者らの歓声に手を振って答えた。会場からは「あと4年」のかけ声がわき起こった。

大統領は演説の冒頭で合衆国憲法を引用し、「完全な連合体を形成するというわれわれの務めが、今夜皆さんの力によって前進する」と宣言。「われわれは苦楽をともにするひとつの家族」「最高の米国はこの先にある」と続けて喝采を浴びた。

選挙に参加したすべての人々に感謝すると述べ、一部の投票所で有権者の待ち時間が数時間に及んだことにも言及。「これは改善する必要がある」と付け加えた。

接戦を展開した相手のロムニー氏に「拍手を贈ろう」と呼び掛け、バイデン副大統領にも感謝の意を表した。続いてミシェル夫人の名を挙げ、「米国民が私と同じように君に恋するのをみて、最高に誇らしかった」と話した。さらに選挙チームやボランティアスタッフをたたえる言葉を続けた。

「これからも論争は起きるだろう。それは自由の印だ」と話す一方、偉大な米国を後世に受け継ぎたいという目標はだれもが共有していると述べた。

選挙戦で国民の声を聞くことによって「皆さんが私をより良い大統領にしてくれた」と語り、党派の壁を超えて新たな決意で2期目に臨む姿勢を示した。

同時に、国民の果たす役割は投票だけではないと強調。「自由には責任がともなう」と、民主政治の精神を説いた。

そのうえで「米国の将来にかつてないほど希望を抱いている」「理想に向かって闘い続けよう」と語りかけ、「一生懸命に努力すれば、人種や貧富の差、障害者かどうか、同性愛者かそうでないかにかかわらず、目標を達成できるのが米国という国だ」「米国は言われているほどに分断されてもいないし、さめてもいない」と、明るい国家像を描いてみせた。さらに「前へ進む旅」「最も偉大な国、アメリカ」という力強い言葉で演説を締めくくった。

オバマ氏が勝利を宣言 米大統領選

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