米大統領選、民主党大会初日 ミシェル夫人が演説

演説するミシェル・オバマ大統領夫人

2012.09.05 Wed posted at 12:55 JST

(CNN) 11月の米大統領選に向けた民主党の全国大会が4日、米ノースカロライナ州シャーロットで始まった。現職のオバマ大統領とバイデン副大統領が、同党の候補に正式指名される。初日のプログラムの最後に演説に立ったミシェル・オバマ大統領夫人は、「愛する子どもたちにより良い世界を残すため、努力を惜しまないのが米国の価値観だ」と訴えた。

党大会ではまず、中間所得層を念頭に置いた経済再生策を柱とする党綱領が採択された。共和党綱領とは対照的に、同性間の結婚と人工妊娠中絶を認める文言も盛り込まれた。

ミシェル夫人は「ウィー・ラブ・ミシェル」のプラカードと大歓声を浴びてステージに登場。冒頭でファーストレディーとしての4年間を振り返り、「世界で最も偉大な国」米国への誇りを語った。

自身と大統領の貧しい生い立ちに触れ、その中で培われた勤勉さや誠意、思いやりは米国の価値観そのものだと訴えた。「大統領になったことで夫は変わらず、むしろ真の人格が現れた」と述べ、大統領としての決断を方向付けるのはそういった価値観や展望、人格だと強調。オバマ大統領が進めてきた経済政策や医療保険改革などは政治的な計算ではなく、個人的な信念に基づく考えだったと話した。

初心を忘れず前進しようとする姿を間近に見て、「彼への愛は出会った時より、大統領に就任した時よりさらに深まった」とも述べた。

ミシェル夫人はまた、米国の「母親代表」として子どもたちへの思いを訴えた。目標とする変化にたとえ時間がかかっても、子どもや孫に夢を託し、「不可能なことを成し遂げるのが米国の歴史そのものだ」と呼び掛けると、会場から大きな拍手がわき起こった。

党大会では5日にクリントン元大統領らの演説、6日にオバマ大統領とバイデン副大統領の指名受諾演説が予定されている。

米民主党大会初日、ミシェル夫人が演説

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