共和党の「党大会効果」は1ポイント、ロムニー氏の支持率微増 米大統領選

2012.09.05 Wed posted at 11:53 JST

ノースカロライナ州シャーロット(CNN) 米大統領選に向けた民主党全国大会の開幕を目前に控えた4日、CNNと世論調査機関ORCインターナショナルによる最新の世論調査の結果が発表された。8月27~30日の共和党全国大会で大統領候補に正式指名されたロムニー前マサチューセッツ州知事の支持率は、大会前後で1ポイント上昇したことが分かった。

調査は共和党大会閉幕後の31日から9月3日にかけ、全米の成人1005人を対象に電話で実施された。統計上の誤差はプラスマイナス3%。

党大会が始まった時点で発表された前回の調査結果に比べると、投票を予定している有権者のうちロムニー氏を支持する人は47%から48%に、オバマ大統領を支持する人は49%から48%に、それぞれ変化した。

ロムニー氏の支持率を所得別にみると、高所得層で7ポイント上昇したのに対して、低所得層では4ポイント低下し、オバマ大統領に15ポイントの差をつけられている。居住地別では都市部で上昇する一方、農村部で低下した。

声援に応えるロムニー氏

性別でみると男性の支持率が上がったものの、女性は低迷したまま変化がなかった。年齢別では若者と高齢者からの支持が強まったのに対し、50~64歳の層でオバマ大統領に大きく引き離された。この層は、共和党が綱領に盛り込んだメディケア(高齢者向け医療保険)改革の影響を真っ先にこうむる世代といえる。

CNNのキーティング・ホーランド世論調査担当ディレクターによれば、2000年以降の党全国大会をみると、党大会直後の支持率が1%上昇するのはちょうど平均的なケース。かつては党大会を機に5~7%、さらに2桁の上昇まで見込めるとされたが、党大会の時期やスケジュールの変化、夏の広告合戦、有権者の両極化などの影響で、党大会効果は薄れる傾向にあるという。

今回の共和党大会をきっかけに、同党に投票する可能性が高まったと答えた人は36%と、記録的な低さにとどまった。逆に可能性が低くなったとした人は46%に上り、13%が変わらないと回答した。

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