相手に伝わる話し方・書き方をマスターする

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出会いの時期を使ってアウトプット上手になる

新入学、新社会人の春。春は新たな出会いに期待を寄せてときめきを感じる人も多いはず。こんな時期には決まって、簡単な自己紹介をする機会も多くなったり、飲み会などで自分について語る機会も多くなる。更には、新しく出会った仲間と、メールアドレスを交換して、メールで連絡を取り合う仲に発展していくケースもしばしば。春はこうした“話す”と“書く”という二大アウトプットスキルが必要になる。

今回は、どうすれば英語で効果的に自分のプレゼンができるのかを学習する。特に、英語で自己表現をしなければならない場合、日本語でするのとはまるで勝手が違う。この“話す、書く”時期に向けて、相手の印象に残る効果的な話し方、書き方のポイントを整理して、今春の自分のアウトプットをワンランク上にしよう。

「7つの習慣」という大ベストセラーを世に送り込んだコヴィー博士の言葉に「影響を与えたいと思うならその前に影響を受けろ」というのがある。これは、自分が表現者である前に、辛抱強く良い聞き手なり読み手であり続ける必要があることを我々に教えている。今回は良きお手本として、“英語でのプレゼンなり文章とはどういうものなのか”を聞き手、読み手の側から分析し、そこから、英語学習者である日本人がどのように取り込み、最終的にはどう能動的によりよいアウトプットにつなげていけるかを探ってみる。

英語のプレゼンでは声を変えよ

プレゼン上手は“リズム”がいい。強弱、緩急をちゃんと押さえている。意外と思われるかも知れないが、リズムよりも大事なのは実は声の張りなのだ。

日本人が英語でプレゼンする上で肝に銘じなければならないのは“決して日本語で発声するように英語を話してはいけない”ということだ。英語と日本語では言語の周波数が決定的に違う。英語は言語の中でも高いパスバンド(Pass band : 通過音域)を持ち、日本語は反対に非常に低いパスバンドを持つ。結論から言うと、日本語話者が英語でプレゼンする時は、日本語よりも声色を高く(=多少甲高く)すると英語話者には聞こえがいい。

日本語のパスバンドは125から1500Hzであるのに対し、イギリス英語は2000から16000Hzであると突き止めたのは耳鼻咽喉科の医師で音声学者のアルフレッド・トマティスである。トマティスによれば、 人間が聞き取れる音の周波数(可聴周波数域)は20Hz~20000Hzくらいで、この 可聴周波数域外の空気振動は音と認識されないという。日本語の非常に低いパスバンド帯に対して英語(特にイギリス英語)は非常に高いパスバンド帯に位置しており、日本人にとって英語の音は捉えにくい周波数域にあるという。

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