リオデジャネイロ、デング熱で緊急事態宣言 カーニバル控え感染者急増 ブラジル

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デング熱の救急医療施設で患者の治療に当たる看護師=6日、ブラジル・リオデジャネイロ/Pilar Olivares/Reuters

デング熱の救急医療施設で患者の治療に当たる看護師=6日、ブラジル・リオデジャネイロ/Pilar Olivares/Reuters

(CNN) リオのカーニバルに向けてお祭りムードが高まるブラジルのリオデジャネイロで蚊が媒介する感染症のデング熱が流行し、エドゥアルド・パエス市長が公衆衛生上の緊急事態を宣言した。CNN提携局のCNNブラジルが伝えた。

リオのカーニバルは数百万人が詰めかけてパレードやパーティーに熱狂する。カーニバルの連休は9日から始まり、14日まで続く。

米疾病対策センター(CDC)によると、デング熱は主にネッタイシマカを通じて感染する。世界では年間最大4億人が感染しており、蚊がウイルスを媒介する疾患の中では最も多い。

CNNブラジルによると、緊急事態宣言は5日に出された。

リオデジャネイロ市でデング熱のために入院した患者は、1月だけで362人に上り、2008年の記録を抜いて過去最多となった。

今年に入って市に報告された症例は1万1202例に上る。23年の症例数は年間の合計で2万2959例だった。

市の保健局長は2日、リオはデング熱の蔓延(まんえん)に直面していると述べ、「24年の1カ月だけで既に前年の全症例数のほぼ半数に達している」として危機感を示した。

市は10カ所に対策センターを設置して対応にあたり、保健省からワクチンが届き次第、子どもにワクチンを接種する計画。対象となる子どもは35万4000人で、1週間で全員に接種できると見込んでいる。

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