東南アジアで今も続く爆弾の恐怖、死傷者後を絶たず キッシンジャー氏が残した遺産

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ベトナムの政治家レ・ドク・ト氏とともにパリ和平協定に署名した当時のキッシンジャー米国務長官=1973年/MPI/Getty Images

ベトナムの政治家レ・ドク・ト氏とともにパリ和平協定に署名した当時のキッシンジャー米国務長官=1973年/MPI/Getty Images

65年10月~73年8月にかけ、米国は少なくとも275万6941トンの爆弾をカンボジアに投下した。エール大学の専門家によると、これは第2次世界大戦中に連合国が投下した爆弾の数を上回る。

カンボジア、ラオス、ベトナムに残された不発弾や地雷などの爆発物は、今も現地の人たちを危険にさらし続けている。

政府の統計によると、カンボジアでは79年~2023年8月までの間に2万人近くが地雷や不発弾によって命を落とし、1979年以来、6万5000人以上が負傷または死亡している。

今年は1月~8月の間に4人が死亡し、14人が負傷。8人は手や足を切断しなければならなかった。

同国東部では、米軍が投下したクラスター弾で遊んでいた10歳の子どもが吹き飛ばされた。「投下された爆弾の20~30%は不発弾になる。対応には恐らく100年はかかるだろう。それがキッシンジャーの遺産だ」。カンボジアの地雷除去を支援している団体のビル・モース代表はそう語った。

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