中国とカンボジア、海軍基地の改修工事に着手 「鉄壁」の関係アピール

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着工式に出席したカンボジアのティア・バン国防相と中国の王文天駐カンボジア大使(写真中央)=8日、カンボジア・リアム海軍基地/Pann Bony/AFP/Getty Images

着工式に出席したカンボジアのティア・バン国防相と中国の王文天駐カンボジア大使(写真中央)=8日、カンボジア・リアム海軍基地/Pann Bony/AFP/Getty Images

(CNN) 中国とカンボジアの当局者らがこのほど、前者の出資によるカンボジア南部の海軍基地の着工式に出席した。中国の駐カンボジア大使はこうした軍事面での協力を「鉄壁のパートナーシップ」の一環と形容するが、中国軍の拠点拡大の兆候だとして警戒する見方も出ている。

カンボジアの当局者によると、同国のリアム海軍基地の改修工事は中国からの無償の資金協力を活用して行われる。西側諸国は中国政府の動きについて、タイ湾に位置する同基地を軍事利用しているのではないかと懸念を表明している。

カンボジアのティア・バン国防相はこうした見方を一蹴。着工式の中で、計画は同国憲法に沿ったものだと強調した。憲法では外国の軍事基地を国内に置くのを禁じている。またカンボジアは他国からの開発支援を受け入れる考えだとも明言した。

国営通信社AKPの報道によると、バン氏はカンボジアの国民と領土、主権を守るため基地の改修が必要との認識を表明。計画は「近代化」を念頭に置いたものであり、乾ドック、埠頭(ふとう)、船台といった設備の建設・改修工事を含むと述べたという。

一方、中国の王文天駐カンボジア大使は着工式で、基地の改修は「いかなる第三者も標的としておらず、両軍の実際的な協力の一段の緊密化に貢献するだろう」と発言。「鉄壁のパートナーシップの強固な柱」として、両国の軍事協力は双方の国益の基盤をなすとの認識を示した。AKPが伝えた。

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